エンギア世界の軍事観

題名だけは立派です。


自分は、軍事関係の知識はカンネーの戦いからベトナム戦争ぐらいまでがメインで現代戦に関してはあまり得意ではない方であるんですが、特に興味があるのはやはりWWⅡな訳です。
WWⅡほど正規軍VS正規軍の戦闘で大規模でロマンがあった戦争*1は、これ以降存在してないのが主な理由です。空中戦や海戦を見れば自動追尾ミサイルの台頭、陸上戦を見ても兵員の質ではなく兵器の質が重視され正規軍が相手するのはもっぱら非正規兵*2。つまり松本零ニとか小林源文とか好きだということなんですが。


さて話を戻して、エンギア世界に目を向けましょう。
構図は一応正規軍対正規軍ですが、主人公達は結界が一部破られてしまい非常に劣勢。そんな中で登場したシュネルギアで何とか持ちこたえているといった状況。兵器のベースは人間戦車やフライングユニットを除けば現在ある兵器がベースになっているので、当然空対空ミサイルとかあるわけです。しかも、天使どもは空に浮かんでいるので人間戦車も必然的に空を飛ばなければならないわけで、戦闘の中心は空中戦となります。
で、自分が何をいいたいかというと、現代戦における空中戦ほど興味が無いものはないということです。基本的に先に見つけた方が有利なのはいつものことですが、兵器の質が極端になりすぎていてどうにもこうにもその差を兵員の技量の差で埋めるのは不可能に近いからです。その差を埋めるとしたら、戦略・作戦・戦術と地上部隊を組み合わせなければ到底不可能です。
そこらへんをうまく昇華してるなぁと思うのが、新谷かおるの“エリア88”だと思います。アレは脳内グーグルでも上位にヒットする飛行機物漫画です。色々と使えそうなネタもあったりでもう一度読み直したい漫画のうちの一つでもあります。個人的にはグレッグとかグエン燃え。


さてさて、自分がいかに現代戦ダメなのーということを語ったところで、どうやったらシナリオにその嫌悪感を出さずに作れるかということになるわけです。ちなみに、こういうところで悩んでしまうのは自分の悪い癖です。“SF*3”とか“それはそれ、これはこれ”とか“フィクション”とか言ってしまえば楽なわけですが、根がミリタリーマニアな自分はちと個人的に許せんというのがダメなところ。ネタ探しのために歴史群像の欧州戦史シリーズや小林源文の劇画や仮想戦記の小説を読むところがだめなんでしょうねー。


そんな、まとまりのない文章でした。

*1:言い方としては良くないですが

*2:要はゲリラやテロリスト

*3:すこしふしぎ、の略